そもそも蜂の子って何なの?
「蜂の子」は、そのものズバリ、蜂の子供です。
蜂の幼虫やサナギのことを指します。
蜂の種類を問わず、すべての蜂の幼虫やサナギは蜂の子と呼びます。
有名なのはミツバチの蜂の子で、食用として流通しているのはそのほとんどがオスです。
というのも、雌はローヤルゼリーやハチミツを作り出すために働いているので、食用として数を減らしてしまうとミツバチ産品に影響が出る恐れも考えられるからです。
蜂の子は食用として有名ですが、そもそも昆虫を食すという行為自体に拒否反応を示す人もいます。
しかし昆虫食は世界的に見ても、そう珍しいことではありません。
蜂の子もルーマニアやタイ、メキシコなどの国で古来から食べられてきました。
多くの国で、貴重なタンパク源として重宝されてきたのです。
記録として最も古いものでは、150万年前の東アフリカで食べられていたとされています。
一方日本では、ミツバチよりはスズメバチの蜂の子の方がポピュラーです。
1900年代初頭には、全国的に食べられていたようです。
そしてその調理方法は各地で個性があり、埼玉県では炭火で炙ってしょう油やみそをつけて食べていましたが、岡山県では火を通さず生のままで食べるか、しょう油で煮つけにしていたようです。
現代でも長野県や岐阜県、愛知県などでは伝統的な郷土料理として蜂の子を食べる習慣が残っています。
そして栄養面でも、蜂の子は大変栄養豊富な食材です。
タンパク質や脂肪、炭水化物が豊富で、ビタミンやミネラルなども摂取できます。