蜂の子とは
蜂の子とは、クロスズメバチやスズメバチ、アシナガバチなど蜂の幼虫のことです。
岐阜県の恵那市や中津川市などでは「へぼ」、長野県では「すがら」「すがる」「すがれ」等と呼ばれています。
蜂の子は日本では山間部を中心に日本各地で食用とされており、古い時代には貴重なたん白源として常食されました。
近年でも高級珍味として、缶詰や瓶詰でも販売されています。
蜂の子の猟期は秋で、長野県では「はちおい」または「すがれ追い」と呼び、かつては子どもの遊び、現在では大人のレジャーとへと変化しています。
蜂の子の料理には、甘露煮や瓶詰、つくだ煮の缶詰があります。
また岐阜県の恵那市や中津川市などでは炊き込みご飯にする習慣や、宮城県北部ではそうめんにして食べる習慣もあります。
塩または醤油味で炒る、蒸し焼き、蒸し籠飯、素揚げ、などで調理する方法もあり、そのまま生でも食べられます。
蜂の子は薬として、中国では2000年前から使用されていました。
ルーマニアでは健康食品のひとつとして治療において利用されています。
そして、30か国以上の国々における数百名の医師、生化学者、薬剤師が、病後の回復、くる病、倦怠、神経衰弱、心臓疾患、腎臓疾患、精力減退に関する治療においての高い効果を、臨床での経験や研究報告に基づいて文献にまとめています。
蜂の子の栄養成分には、たんぱく質、脂肪および炭水化物、ビタミン、ミネラル、脂肪酸など、ヒトが食事から摂取しなければならない必須アミノ酸も含まれています。